先日、プリザーブドフラワーのリースをお届けしたお客様から、「霧吹きしたほうがいいですか?」とメールでご質問いただきました。
ショップにはプリザーブドフラワーの取り扱いについてページを設けていますし、プリザーブドフラワーをお届けする時は「お手入れ・注意点」のカードを同梱しているので、プリザーブドフラワーについてある程度ご存じのお客様がご注文されると思っていましたが、みなさんがそうゆうわけではないので、今日は、プリザーブドフラワーの取扱いについてご説明しますね!
プリザーブドフラワーとは
まずは、あらためて・・・プリザーブドフラワーについて。
「プリザーブド」(preserved)とは、「保存された」という意味です。
生花のうちに色素を抜き、特殊な染料を吸わせることで、
色鮮やかな美しさとソフトな風合いを長期間にわたって保ちます。
気候が適したヨーロッパでは、10年ほどきれいな状態が保たれると言われています。
染色に使われる色素は安全なものが使用されており、世界的に安全性が確認されています。
作り方は、脱色液を使用して生花の色を抜いた後、染色用の液に入れ染色し、乾燥させます。
プリザーブドフラワーには、真っ青なバラ、黄色いチューベローズなど、自然界にない花の色がありますが、これは、花を染色していることによります。
グリシーヌでは、生花の風合いや雰囲気を感じるアレンジが特徴なので、できるだけ自然界にある色を使った花合わせをしています。
実際、どのくらい長持ちするの?
こちらのミニミニリースは、一昨年12月、ちょうど1年ぐらい前に制作した試作品のリース。販売しないまま、紙のボックスに入れていたのですが、アジサイ、カーネーション、実のグリーン、バラの白、ほぼ制作したときと同じ色です。
箱に入れていたことで変色を避けられていると思うので、クリアケースに入れて飾ると、やはり長くお花を楽しむことができると思います。
一般的には、プリザーブドフラワーは1年~3年くらい持つと言われていますが、実際は、半年くらいで色が変わるものもありますし、10年たっても変わらないものもあります。
プリザーブドフラワーのお手入れ・注意点
水やりの必要はありません
お客様からの「霧吹きをしたほうが長持ちしますか」というお問合せ。お届けしたのはリースでした。確かに、生花のリースは霧吹きしてあげると長持ちしますが、プリザーブドフラワーに水やりは厳禁!
雨のあたる場所ももちろん厳禁。
高温・多湿を避けてください
色落ちの原因になるので、高温・多湿の場所も避けてください。
直射日光を避けてください
こちらのアレンジメント、撮影の為に、自然光が当たる場所に一時的に置いていますが、実際は、直射日光が当たらない場所に飾ってください。
色褪せの原因になります。
花びらは繊細なのでご注意ください
プリザーブドフラワーの花びらは、とても繊細です。
できるだけ、直接花びらに触れないよう気を付けてくださいね。
埃が気になるときには
プリザーブドフラワーは、お花が見えるクリエケースに入れてお届することが多いですが、埃が気になる場合は、クリケースに入れたまま飾ることもできます。
生花のような風合いを楽しみたい方には、だんぜんケースから出して飾ることをオススメしますが、
ケースから出すとどうしても埃がついてしまうので、ドライヤーの弱い風で飛ばしたり、私は優しく口で「ふーっ」と吹き飛ばしたりもします。
まとめ
生花は、お花の種類や季節によって持ちが違いますが、きれいな状態で飾れるのは、3日~1週間くらい。
プリザーブドフラワーは生花の風合いも楽しみながら、半年~保管状態がよければ数年楽しむことができます。
できるだけ、取扱いの注意点に気を付けて、長く楽しむ工夫をしてみてくださいね。